君は少しも悪くない。たぶん
第5章 100年先の、愛
なるべく動揺は隠したつもり。
いや、隠せなかったんですけどね。
翔さんと相葉さんが昨日一夜を過ごしたのは明白で。
それに妬いてる俺は、やっぱり翔さんに未練があるのか。
収録終わりに潤くんと共にマネージャーの車に乗り、潤くんの家まで行った。
「ニノ、俺が飯作るから。」
潤くんの爽やかな笑顔が胸に刺さった。
「ん、ありがとー。潤くんのご飯…ハワイ振りかな?」
「あ〜VSのね。あれ結構テキトーだったからね(笑)」
どうしてこの人は
こんなにも、俺を愛してくれているのだろう
どうして俺は
自分のせいとは言え
もはや気持ちが離れて行った人を
…未だに愛しているのだろう
そもそもこの未練は
愛
なんだろうか
ただの、彼と彼の新しい恋人への
嫉妬
なんじゃないか
あー!
分からない。
もう自分が
分からない。