
君は少しも悪くない。たぶん
第5章 100年先の、愛
まだ反論する俺に、
「そうだよ。でも、俺はずっとカズのこと、愛してたから」
と、言い放った。
ちょ、ちょまてよっ!?
「えっ!!…いつから!?」
ずっとって、いつからよ!?
ビックリしすぎて、涙も止まったわいっ!
「10周年のころだよ」
そう言うと、パッと頬をピンクに染めた。
つーかそんなに前からっ!!
「それはそれはご苦労様でした」
「いえいえ」
ニヤニヤしながらお辞儀しあっている。
なんかよく分かんないな。俺ら。
でもこんな時間が、
こんなに愛しい時間が、
俺に、潤くんについていこうという決断をさせてくれた。
