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彼氏いない歴20年、妊娠3か月。

第8章 私たちの行方

「私・・・」

聞いていて、涙が出てきた。


襲われたことじゃない。


今まであんなに親しく仲良くしてきた相手が、実はとても腹黒かったこと。


悩みを相談して親身に聞いてくれたときも、全部情報収集だったんだね。


これまでの優子と過ごした風景が走馬灯のように駆け巡って消える。


「ごめん、本当にごめん・・・」


松永さんは一瞬肩に手を触れたけど、申し訳なく思ったのかひざの上に手を置いた。

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