誰かお願いつかまえて
第1章 私ってやつは
「ハハハッ!!たしかに!!」
腹を抱えて笑う璻を睨みつける。
「お前そーゆーとこ全然変わんねーよな!!」
「幸村のは女子力っていうか、母力?子供育ててそうだよな!」
『もう!独身女性に対して失礼だと思わないわけ!?』
遼や英雄にまで言われて黙っていられないし!
「でもアレだろ、付き合ってるやつくらいいるだろ?」
『…………。』
英雄よ、それは地雷…………
「……え?」
私は半ばヤケでグラスの半分のお酒を一気に飲んだ。
「おっ、お前もしかして…」
遼が面白そうに顔をのぞき込んでくる。笑いそうになってるのバレバレなんだけど!
「彼氏、いないの?」
そう言った璻はニヤニヤしてる。
あー!!!もう!悔しい!!