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誰かお願いつかまえて

第1章 私ってやつは



璻と英雄と遼と大地は私が当時一番仲が良かったやつらだ。腹立つ事を言いつつもアドバイスしてくれたり、手伝ってくれたりする。普段どれだけふざけていても私が本気でやってる時は一緒に本気でやってくれる。なんだかんだいいやつらだ。


ふと見ると璻のグラスが空いている。
職業病、というわけでもないが接待慣れしているからか何気に注いでしまう。

「幸村、俺もお願い」

かわいい!!!!!
と思ったのを抑え込んで大地にも注いでやる。

「幸村、それとって」

英雄が私の近くにある調味料を指して言うのでとってやる。

「幸村、それ装って」

遼が小皿を出して料理を指すので少しとってやる。

「幸村、あれ装って。あ、椎茸なしで」

『好き嫌いしない』

璻に言い返して椎茸を入れてとってやった。
舌打ちしながらも受け取って食べる璻。
すると隣で大地が笑い出す。

「幸村って母親みたいだよな」





ええええええええええええええええええ

あの…大地…それ、独身女性には結構刺さるんだけど……………

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