誰かお願いつかまえて
第6章 ペットでもいいから
―何時間か経ってもどうしても寝ることが出来ず、きっと帰りが遅くなってまだ寝ているかもしれないと思ったが
電話をしてみることにした。
「あ、もしもし、岡崎さんですか?」
起こしてしまっただろうか。
「あぁ。おはよう、川端………どうかしたか?」
「朝早くすみません。どうしても幸村のことが気になって…………
大丈夫そうでしたか?」
はぁ、と盛大にため息をつかれる。
「大丈夫じゃないに決まってるだろう。
泣いてるのをなだめて寝かせた。
…まだ寝てるぞ」
「はいっ?」
岡崎さん、今アイツの家にいるのか?!
「岡崎さん帰ってなかったんですか!?」
「あんな状態で残しておけるか!」
「…何もしてませんよね?」
「 するわけないだろ!!」
…久しぶりに怒鳴られた。
「すみません…」
「そんなに心配なら午後にでも様子見に行ったらどうだ?家、知ってるだろ?
俺は幸村が起きたら帰るから」
やれやれというように言われてしまった……
「……わ、かりました。ありがとうございます。失礼します」
電話を切って、考えた。
ひどかったようだし、様子を見に行きたい。
けど、なんて言えばいい?
だいたいなんでアイツは傷つけられた?
悶々としたまま俺は眠っていた