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誰かお願いつかまえて

第6章 ペットでもいいから



――次に目を覚ましたのは午後3時だった。


「結構寝たな……」


幸村のところ、行くか…………



今から用意して行けば17時前には着くだろう。



(…岡崎さんが帰って寂しくなってるかもしれないな)




そう思って準備を進めながら、面白くないと思う自分に気づく。



(最近こういうの多いな…)


幸村のことに関して、自分が1番でないと気が済まない。

ついこの間までは同じチームだから、俺と岡崎さんの2人で1番でいいと思っていた。


でも昨日即座にアイツを追いかけた岡崎さんと俺は同じ考えじゃない。

このままでは岡崎さん1人がアイツの1番になってしまう。


それだけはどうしても嫌だった。


同期だから苦しんでいるところも頑張っているところも誰よりも見てきたと思う。


「…よし、行くか」


何をしてやれるか分からないけど、とにかくアイツの近くにいたくて俺は家を出た。










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