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誰かお願いつかまえて

第7章 家庭崩壊……?



――岡崎優也side



パコン!


「いって!」


「「何やってんだ!」ですか!」


頭を何かで叩かれて振り返ると南とその上司で同期の木村が立っていた。



「し、ご、と、中!!」


そう言ってまた木村はファイルで叩いてきた。
…角はやめろよ…


「幸村さんになんてことしてんですか何したか分かってんですか必要以上に触らないでください幸村さんはあなたのものじゃありませんあなたの手の垢がどれだけついたと思ってるんですか調子乗らないでください」


…すごく冷たい声で早口言葉のように文句を並べた南も、目が据わっている。

普段の彼女からは想像もできないほどの無表情。



「分かってるよ!仕方ないだろ、ほんとにすごいことなんだぞ!?」



そう、彼女は本当に大きな功績を残したのだ。


和風インテリアを扱う三浦さんの会社は決して大きくはないが、海外からも人気のあるところだ。

しかし、問題は経営者でもある三浦社長の性格だ。

商品について何の知識もないやつはまず話すらしてもらえないし、向こうから話すことといえば
あぁ、とか、うむ、とか、もういい帰れ、とか…
少なくとも俺はちゃんと話をしてもらえなかった。

三浦さんのところでうちの商品を扱ってもらえたら、というのは皆が思っているが既に営業部のほとんどが追い払われてきたから、諦めかけていた。






今回のことは恋愛感情なしに褒めてやりたい、と思っていたが……











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