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誰かお願いつかまえて

第1章 私ってやつは



―――

男子に続き女子にも独り身の危機感を思い知らされて、そのあと私が何を飲んで食べたか、何を話したかさっぱり覚えてない。
とりあえず終電に間に合わない時間に解散になったのと、店を出る時は大地たちのところに戻ってたのは記憶にある。あと覚えてることは………………

(の、飲みすぎたぁーー)

本来接待だろうが飲み会だろうが1杯飲めば許されるし、あまりお酒が好きではない上に弱いから1杯で限界なのだが。

女子たちに遅れたお詫びということで飲まされ、男子たちのところに戻ってふざけ半分で飲まされたら、まぁフラフラになるのも当然である。


(でも、飲みすぎたって自覚があるからまだだいじょうぶだよね!あとは家にかえるだけだしー)

「大丈夫じゃねーよ、バカ」

突如聞こえたのは大地の声。

(あれ?口にだしてた?それになんで大地のこえ?)

そう思ったとき、目の前に大地の顔が近づいてくる。

『ええええ!!!!』

「言っとくけどさっきから考えてることダダ漏れだから。家まで送るからそれまで寝るなよ、独り身の酔っぱらい」




一気に酔いが覚めた。







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