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誰かお願いつかまえて

第9章 女たちの戦い




先月いろいろやらかしてから、岡崎さんと川端の私に対する距離感がおかしい!!


今だって、たぶん顔をそっちに向ければ触れてしまうんじゃないかってほど近くに川端の顔がある。
から、そっち向かない!!


「この資料、この部分なんだけど」

『うん』


もう、とりあえず離れてよー!!


「……フゥ」

『んんっ!』


耳に息を吹きかけるな!!!


「こっち向かないとどこの事言ってんのか分かんないだろ?」


『あんたが近いから向けないんでしょ!!もう!離れててってば!』


「悪ぃ、わかったわかった」


川端の体を押すとやっと離れてくれた。

最初からそうしてよ……



『それで?どこ?』


とにかく隙あらば近づいてくるこいつに私の心臓は壊れそう……




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