誰かお願いつかまえて
第2章 仕事人間
デスクに戻ると事務の女の子が駆け寄ってくる。
「あ、あの、幸村さん!○○会社との打ち合わせの件でお話が…」
薄いピンクのブラウスにふんわりとしたシフォンスカート。明るめの髪が肩の辺りでふわふわと動く。
去年入社した後輩ちゃんはいつも女の子らしい服装でかわいい。
『あぁ、それはね―』
167cmの私を見上げる姿が可愛いのなんのって!!
説明しながらついつい見とれちゃう。
(こういう子がモテるんだよなぁ…)
小柄な彼女はいつも一生懸命に動いてくれる。私がデスクワーク苦手なのもちゃんと把握して進めてくれてたり、岡崎さんや川端のフォローもしている。
可愛いだけじゃなくて有能な自慢の後輩ちゃんなのだ。
「それなら、今日14:00から社内で××さんとの打ち合わせもいれても大丈夫ですか…?
先ほどFAXで急遽打ち合わせを早めたいって…」
う~ん、不安げな表情も可愛い!!
じゃなくて。
(今日他に持っていく資料おわらせようと思ってたけど………まぁ無理でもないか)
『うん!私、今日他に外の仕事あるから会社戻ってくるの13:00くらいになると思うから、なんかあったら携帯に連絡してくれる?』
「分かりました!それで詳細なんですが―」
あぁ、やっぱりかわいいなぁ…。