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誰かお願いつかまえて

第2章 仕事人間



私は、2人の補助役。

2人の信用問題にも関わるからいつも緊張してる…

2人の努力を無駄にしないために、できるだけわかりやすく説明したり相手の情報をちゃんと頭に入れておくようにしてる。



「お、今日は幸村さんなんだ!よろしく頼むよー」

『おはようございます!よろしくお願いします』


「その声どうしたの?風邪引いた?」

『はい…』

「最近冷えてきたから気をつけるんだよ」

『はい!ありがとうございます』


△△さんは私が来ても嫌な顔一つせず話をしてくれる。

やっぱり男尊女卑が抜けきらない社会では、女は来るなとか、ちゃんと仕事できるのかとか、言われることもよくある。

それに加えて川端と岡崎さんは顔もいい……

女性の方だと、なーんだ今日は幸村さんか…って目で見られることもしばしば。

やっぱり第一印象は顔なんだな、って思い知らされるよね…



「―そしたら資料持ってくるから少し待っててくれるかい?」

『あ、差し支えなければ手伝いますよ』

そんな私が認めてもらうには、人一倍働かなくてはいけないと思ってる。

資料運びを手伝ったり、片付けを手伝ったりというのはもちろん、この間は輸送されてきた大量の事務用品のダンボールを運んだっけ。


社内でも外でも少しでも動くようにしていると、
褒めてくれる人もいる。

それがすごく嬉しくて手伝っているとデスクワークが滞ったりするわけだけど…

可愛い後輩ちゃんや川端がフォローしてくれるから支障は出てない。

本当にありがたい……


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