誰かお願いつかまえて
第3章 恋愛相談??
お昼になった。
「幸村さん、大丈夫そうですか??」
南ちゃんが様子をうかがいに来た。
『うん!そろそろ行こうか』
「は、はい!」
また赤くなっちゃって可愛い!!
――
会社を出て近くの飲食店に入ると、私の後ろからついてくる南ちゃんに視線が集まってくる。
(やっぱりかわいい子は違うなぁ)
2人で向かい合って座り、メニューを見ている間も南ちゃんは挙動不審、というか緊張してる?感じで。
注文する時も噛んじゃうし。可愛いなぁ、もう!
『前から思ってたんだけどさ』
そう言うとようやく目を合わせてくれた。
『南ちゃんは私のこと怖い?』
もともと大きい瞳がさらに見開かれる。
「そ、そんなことあるわけないじゃないですか!!」
(まぁ怖いと思っててもこんな聞き方されたら答えられるわけないか…)
可愛いからそのままにしておいたけど、彼女は入社直後から私に対して異様に気をつかっていたりする気がして。
自分の仕事なのに頼んでくるなんて、とか
でも怖いから黙っていよう、とか
思ってるんじゃないかなー?って考えてたから
解決策を探ろうとお昼食べに誘ったこともあるけど、いつもこんな感じだし。
私と話すときいつも緊張して不安そうな顔してるし。
可愛いからいいんだけど!
「幸村さん」