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桜並木を見おろして【ARS・O】

第4章 宴

「小春姉さん、すごい!」

アッコさんが、私に飛びついてきた。

私は勢いに負けて、アッコさんごと転げた。

「小春さん、すげえな!最高だよ!」

タケシさんが、拍手してくれている。

大野さんはというと、口をぽかんと半開きにしたまま、止まっている。

「おい、智!なにボーッと見とれてんだよ!」

タケシさんが、大野さんを肘で突いた。

「あ…。」

大野さんは、ハッとした様子でわれに返った。

「思い出しちゃったよ、美大で小春さんに初めて会った時のこと…。」

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