
桜並木を見おろして【ARS・O】
第7章 桜月夜
「付き合った女の子がみんな言うんだよな。“俺の心がどこにあるかわからない”って。」
大野さんは、ポケットから二本目の煙草を取り出した。
「そう言って、みんな俺のもとからいなくなっちまう…。」
『そばにいるのにさみしい。』
アッコさんの言葉がよみがえった。
「俺、こう見えて女の子に告白したことも、交際を申し込んだこともないんだ。不思議といつも誰か俺のこと気に入ってくれる女の子がいて…。」
大野さんは、ジッポをキンと鳴らして煙草に火を点けた。
「でも、みんな俺から離れていっちまうんだ…。」
大野さんは、ポケットから二本目の煙草を取り出した。
「そう言って、みんな俺のもとからいなくなっちまう…。」
『そばにいるのにさみしい。』
アッコさんの言葉がよみがえった。
「俺、こう見えて女の子に告白したことも、交際を申し込んだこともないんだ。不思議といつも誰か俺のこと気に入ってくれる女の子がいて…。」
大野さんは、ジッポをキンと鳴らして煙草に火を点けた。
「でも、みんな俺から離れていっちまうんだ…。」
