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先生…お願い。早く治して・・・

第77章 治療の為の…神経治療



折角記憶も戻ったのだから、早く治療を終わらせてあげたい。
今日は朝から散々説教して、嫌われる様な事をしたばかりなのに、これからやるハードなその治療に、益々治療嫌いにさせそうな予感しかしなかった。


こんな治療する様な先生じゃ、怖がられて嫌われるだろうな…




それでも、やるしか選択肢はない

俺は綾の恋人である以前に医者だ


例えその治療のせいで、どんなに嫌われても俺は綾の担当医である以上、彼女を治す責任がある




綾『…痛い?』


絞り出す様に不安そうな顔で尋ねた




石川「 痛くは無いよ。感度を取り戻す治療だからね…。」


石川は綾を見つめ、そう答えた



石川先生のその表情。

痛くは…ない…
痛いはないけど…って事だよね

何か隠している様な、煮え切らない少し曇った表情が綾には気になった


病院嫌いの私には嫌な治療だろう。という勘だけはいつも当たるんだ…






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