
先生…お願い。早く治して・・・
第78章 治療で深まる愛
「 ごめん…。ずるくて…。。」
背を向けたまま、ほんの少し布団から顔を出した綾に語りかけた
『……嫌いになんて、、なれないよ…。』
背を向けたまま肩を小さく揺らした
「綾。。。」
石川は背を向け、肩を揺らす綾を自分の方に向けさせると、そのまま強く抱きしめた
お互い言葉を交わす事なくただ強く抱きしめあった
石川はゆっくり綾から離れると
綾の頬に優しく手を添え、潤んだ瞳を見つめた
「ごめんな…。。本当は嫌がる事なんか、やりたくないのに…優しくしてやりたいのに……治療の為とはいえ…ごめん。」
