
先生…お願い。早く治して・・・
第85章 才色兼備な【元・彼女】と、自信の無い【今・彼女】
梨沙は黒のシンプルなノースリーブのワンピース
それに、キラリと光るダイヤのピアスを付け、手にはバックとジャケットを持ち現れた
ザ・出来る女、綺麗なお姉さん…
誰もがそう思う程の美人だ。。
そして、梨沙が石川の部屋を訪れる少し前、綾も目を覚ましていた。
そこに先生の姿は無かったが、仕事に行ったのだろうと直ぐに思った
そんな時、来客を知らせるチャイムの音
石川は、何処にいても分かる様に、診察室の他にも寝室など各部屋にモニターを設置している
綾が横になっているベットからも、モニターが見える
モニターに映し出された人は画面越しでも分かる
とても綺麗な人だった……
綺麗…
素直にそう思った
んんっ…
お腹もまだ我慢出来ない程ではないが、既に薬が切れかけている
でも先生は来客中だし、今は呼べる状態じゃない。
とりあえず、大人しくしてよう。
梨沙「おはよっ、げん。」
梨沙はニコッと笑った
石川「おはよう。ゆっくり休めた?」
梨沙「うん。快適だったわ!!」
石川「それは良かった。」
石川もニコリと笑った
なんだろ〜、声までは聞こえないが、
この2人の親密そうな雰囲気…
患者さんで無いことはモニター越しにも、すぐに分かった。
心が騒めく…
どうしても気になり、盗み聞きなんて…と思いつつも
ほんの少しだけドアを開けた
すぐ隣の部屋だけに、声は筒抜けだった
ただし、診察台のカーテンに遮られ、2人の様子は見れないから、ばれずにすみそうだ
