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先生…お願い。早く治して・・・

第87章 石川先生の特別治療①




石川「俺だってお前に嫌われる様な事はしたくない。。機械なら治療する時、あえてイケないように機械が強弱を付けて心拍数の調整をしてくれてるんだ。だからいつもイキたくても中々イけないだろ?そうやって我慢出来るように設計してるんだよ。」





綾『 …どっちも嫌っ!!』




石川「ん?…どっちも?」




綾『怖い…先生も…、、機械での治療も!…どっちもいや…なの…!!どっちも私にとっては嫌なのっ!!昨日みたいな治療…もう嫌っ!!んっ…んんっ。。せ、せんせぇ〜やだぁ〜っんんっ…』



石川「おいで…」

石川は声を押し殺して泣く綾を、強く抱きしめた



綾『せんせぇ…んっ…や…だ…っく』



石川「分かってる…。分かってるよ…。それでも今一番お前が無理なく頑張れるのは、いつもの機械での治療なんだ。」





綾『そんなのウソっ!』





石川「綾?…少し治療しては、明日また元の数値に戻って、また治療しなきゃいけない…。そんな負のループみたいな毎日、もうヤダろ?」





綾『……ぅうっ…ッ…。。』


石川は自分の胸に綾を引き寄せた







石川「大丈夫…出来るだけそうならない様に、先生も頑張るから、綾も一緒に頑張ろう?な?」



綾は石川の胸の中でただただ泣いた





石川「綾、もし診察室での治療が怖いならココでやってもいい、少しは怖くないだろ?」




自分の胸で泣く綾の顔を覗き込む



石川「どうする?診察室で良いの?」



綾はぶるぶるっと小さく顔を横に振った




石川「分かった。じゃぁ〜ここでやろう。」



石川は自分の胸から綾を引き離すと、綾の頭に大きな手を乗せると、綾の顔を見つめニコッと微笑んだ




石川「心配いらないよ。大丈夫だから…!な?」




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