
先生…お願い。早く治して・・・
第4章 進美外科
「お嬢様、少し早く着いてしまったので、先生がいらっしゃるまでもう少々お待ちください。」
と受付を終えた宮田は、
膝間付くと少々申し訳なさそうに話す。
それに対し、綾には家を出る時の元気はもう無く、ぐったりしていたが、
『…ぅん…。。』とだけ小さく頷いた。
そして、綾は自分が座る椅子の隣を
“ポンポン”っと、叩いた。
それを見た宮田は、
「……。。はいっ。」と微笑み隣に座った。
お嬢様は幼い頃からご両親が海外を飛び回っていた為、いつも寂しい思いをしていた。
私が仕事中でも構わず
“ポンポン”っとご自分の隣を叩き『隣に座って遊ぼう』と合図する。
それは2人だけの合い言葉みたいなものだった。
そんなお嬢様はとても可愛らしく、愛おしかった。
だが、成長するにしたがって、その合図もいつしか無くなり、宮田自身もすっかり忘れていた
しかし、久しぶりに合図をしてくれた綾を見て、
最近は反抗ばかりしているが、昔と変わっていない。と嬉しくなった。
