
先生…お願い。早く治して・・・
第95章 伸先生の再治療②
伸は腕の裏側に指を当て、打つ場所を確認し焦点を定めると、アルコールを含んだ脱脂綿でササっと消毒をする
伸「よし…じゃぁちょっとチクっとするよ〜」
真剣な面持ちでゆっくり患部に針を刺していく
綾『んっ…っ』
小さくビクッと反応はするが、まだ痛みは大きくはない
伸「ごめんな〜ゆっくり入れるからね〜大丈夫だよ〜」
伸はゆっくりと丁寧に針を進めて行く
綾『…いやッ…っ…たいっ…』
石川「綾、えらいな…すぐ終わるから頑張ろうな〜」
針が進むにつれ、痛みが強くなっていく
綾『ん"っ…ッ…』
伸「綾ちゃん?ここからちょっと頑張るよ〜」
伸先生の言葉を合図に、先生達の押さえる力が一気に増した
綾『やだぁやだぁやだぁ〜!!んんんっッ…っ…ンエッ…っ…んっ…ック』
堰を切ったように、声を出して泣き出した
綾『ヤダヤダヤダ〜痛いのヤダ〜!!!いたいぃ〜』
伸「ごめんな…痛いな…もうちょっと我慢な…」
ゆっくりと長い注射器の針が、炎症の強い場所へと入って行く。
綾『…っ!!!ぃぁあ"っっ……………っ!!!』
