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先生…お願い。早く治して・・・

第96章 治療を乗り越えた後には…



治療を終え、石川先生と2人きりになった



石川「少しずつ痛み引いてくるからな…」




先生は保冷剤を挟んだ左腕を優しく押さえながら、優しい顔で声を掛けてくれる




グスン…




もちろん痛みは強いが、前回の13本の痛みに比べれば2本の炎症反応は不思議と我慢出来た




石川「偉いな…綾。。今日明日はちょっと熱出るかもしれないけど、下がって来たら、自分の部屋に戻ろうな。」




綾『戻れるの?』


潤んだ瞳で尋ねる




石川「もちろん。炎症が治れば何も問題ないからな!宮田なんか心配して毎日電話よこしたり、俺達がいる部屋に何度も様子を聞きに来てたみたいだぞ!」




もう1週間も会っていない


誰よりも毎日一緒にいた宮田と、こんなに長い期間会わなかったのは、宮田が新婚旅行に行った時以来かな…
あの時でさえ、途中で帰って来ちゃったから、今回は今までで一番離れていたかもしれないな…



綾『早く普通の生活したい…』


…グスン


石川「すぐ戻れるよっ!だから、今はゆっくり身体休めなさい。良いね?」



綾は素直に『うん』と頷いた




徐々に睡眠導入剤の影響か、気が付けば眠りに付いていた






しばらくは大丈夫だな…

石川は一旦、みんながいる休憩室に戻り、その後、自分の部屋に戻ると1日の疲れを取るべくシャワーを浴びた





石川はスエットにTシャツというラフな格好でICUへ戻った



そして、綾は途中で起きる事も無く、朝を迎えた











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