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先生…お願い。早く治して・・・

第97章 嘘つき…




石川「あや、泣いてばかりいたら下がる熱も下がんないよ〜」


よしよしと宥める様に優しく頭を撫でる



少しするとピピピピッと音が鳴った


39.3℃

今が熱のピークだろう。


綾の心が不安定なのは、このせいもあるな…



石川「ちょっと熱高いね…。綾、辛いな…。。」



一向に泣き止む気配がない…




石川「じゃぁ今度は胸診るよ!ちょっと触るよ!」



胸の膨らみを触るが、炎症が起きてる様子はない。

そしていつも痛みが出やすい乳頭の根元部分を触診するが、こちらも大丈夫そうだ…


万が一、また胸の何処かに炎症が起きていたら、今度こそ綾の精神状態は確実に崩壊したかもしれない。


泣いている原因はこの辺かと思ったが、良かった。。



石川「今度は、昨日注射した所を確認するよ!」



綾『やだ〜!!お願いやだぁ〜!!』



石川「大丈夫!強く押したりしないよ。昨日治療したばかりだ…そう簡単に痛みは引かないし、まだ痛くて当然だ。だから先生出来るだけ優しく触るから…な?」




腕の裏側、脇のリンパ節部分と順番に触診していく。




綾『ん"っ…っ…ぃ…いたいぃ〜…っ…!やだぁ〜…』




石川「ごめんごめん、まだ結構痛いね。。まだ熱も高いし、今一生懸命に綾の身体が炎症と戦ってるからな…。熱も高くて辛いけど、徐々に下がっていくからもう少し頑張ろうな…。」


綾『ヒック……ック……ヒッ……ック…』




石川「胸はもう良いよ。終わり。」




後藤「じゃぁ服、戻しますね〜。」


後藤は綾の病院着を閉じると、紐を結び直してくれた




石川「じゃぁ、最後にお腹診て、中洗浄しよう…膝立てて〜」



綾『やだぁ〜やらない!!もう良い!!』



石川「こらこら、暴れない。すぐ終わるから!」




後藤「進堂さん、ちょっと膝立てようね〜大丈夫だよ〜。先生すぐ終わらせてくれるからね〜」



後藤は綾の膝下に腕を回すと、グッと持ち上げ膝を立てさせた



石川は後藤が立てさせた膝を押さえた


綾『離して!やだぁ〜!!やらない〜!』



石川「綾、いつもやってる事だよ。お腹診て中洗うだけ、怖くないよ!」



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