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先生…お願い。早く治して・・・

第22章 やっぱり怖い


少しすると、トントンとドアをノックし石川先生が入ってきた。



「調子はどうだい?」

先生はいつものように優しく微笑む


未だプンプンしていた綾は


『 …普通〜。。』 と頬私膨らませ一言……。



「ん?なんで怒ってるの?」


石川はキョトンとした顔で宮田を見る




宮田は“さぁ〜”と言わんばかりに首を傾げる



『ねぇ、先生…いつ退院出来るの?』


なるほど…
この一言で怒ってる理由が分かった
病院嫌いの綾にとって入院は苦痛なのだろう



先生は

「 ん〜〜。。。それは中々、難しい質問だね〜」


とニコっと微笑む


『…どうして?どうして難しいの?こんなに元気なのに〜!!』

とまた頬を膨らませる



「入院してからまだ一週間ちょっとだよ。もう少し様子見ないとね。」



『 もう少しって……どれ位?』




「ん〜そうだなぁ〜、治療してから今日でちょうど1週間か…。まずは悪いの増えてないか見て、増えてなければ退院を考えよう」



『本当???』

綾は目を輝かせる



「でも、もし増えてるようなら…もう少し我慢して入院してもらうよ!!いいね」




『………ぅん。』


一瞬の希望の輝きが消された気がした






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