
先生…お願い。早く治して・・・
第22章 やっぱり怖い
あれから5日が経った…
3・4日で痛くなるだろと言われたが、今の所、結構絶好調だ。
とはいえ、内心不安だらけで毎日痛くならない様にと、祈るばかりだ…
この日も願いが通じてか全然痛くなる気配すら感じられない
「うん。大丈夫そうだね。」
回診で回ってきた石川は、触診を終え安堵の表情を見せる
「 いいかい、少しでも痛いと思ったら、いくら怖いと思っても、ちゃんと先生に言うこと……いいね?」
石川は綾の目を見つめ、釘を刺す
『うん…。』
小さく頷く
「高梨先生も言ってたけど、不安な事とかあったら言いな!先生達は綾の味方なんだから。良いね!」
そう言うと先生は綾の頭をクシャクシャと撫で、ニコっと微笑んだ。
『……///。早く退院したい…』
ボソッと呟く
「そうだな…。でも、もうちょっと我慢。大丈夫っ。退院出来るから!」
ニコッと笑って綾を見つめる
『本当?』
「うん。本当。」
先生はニコっと笑い、ポンポンっと綾の頭を叩くと
「先生、まだこれから回診と診察あるから、また後でね。もし痛くなったら、先生に連絡するんだよ!良いね。」
そう言って、部屋を出た。
