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先生…お願い。早く治して・・・

第29章 最悪な健康診断

石川は簡易診察室のカーテンを開けると、未だ涙が止まらない綾の手を握り、順番待ちをしていた優奈達の前を通り部屋を出た。



この後クラスでは、イケメンの石川先生が泣いている綾の手を引いて何処かへ行ったという噂で持ちきりだった。



高梨は院長の石川がカーテンを開けた時、順番待ちをしていた優奈達が、いい気味だと言わんばかりの顔で笑っていた事に気が付いた。



あの子達…、

昨日、食堂でも綾をさげすむように笑っていた子達だ…


高梨は優奈達に気付かれぬ様、みずほに耳打ちをした


高梨「もしかしてあの子達のせい?君を傷つけて、綾を走らせたの…」


みずほはコクンと頷いた。




高梨「そうか。。」

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