
先生…お願い。早く治して・・・
第32章 俺は気づいてしまった
正直、側に置いておきたいが、空いてないのなら仕方ない…
石川「綾…、進美の病棟が満室で、内科の相部屋なんだけどいい?」
綾『やだ〜、先生いないの?…先生以外は嫌ッ!』
目を潤ませ見つめてくる
石川「綾〜、先生を困らせないで…。」
まるで捨てられた仔犬の様な潤んだ瞳で見つめてくる
本当は目の届くすぐ側に置いておきたい……
表情豊かで、笑った顔も怒った顔も、ふて腐れた顔、俺に怒られ落ち込んだ顔も…顔をくしゃくしゃにして泣く顔も…
どんな顔も目が離せない…
そもそも患者に対して、
俺がこんなに感情を剥き出しにして怒ること自体、本来ない
今まで俺の周りにはいなかったタイプの人種なのだ…
だからなのか、気がつくと、
ついつい目で追ってしまう
俺の心を揺るがすこの感情はなんなのだろうか…
イヤ…、、俺は主治医だ
余計な事は考えずに、今は彼女の再発してしまった病気を治す事だけを考えなければ…
