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先生…お願い。早く治して・・・

第32章 俺は気づいてしまった

森下は点滴を準備をし、もう一人の男性と一緒に病室に戻ってきた。


その男性は部屋に入って来ると、
他の患者さんにニコっと微笑むと、森下と一緒に私の所にやってきた。



院長よりも少し若い位のその男性は、

「院長。お疲れ様です。遅くなってすみません」

と石川に挨拶した。


石川「おっ、新田先生お疲れ様。悪いね、ベット開けてもらって。」


新田「いえいえ、全然大丈夫です。」


石川「多分、この子迷惑かけると思うけど頼むね。」


新田は「ハイ」と微笑んだ。


新田「新田です。宜しくね。」


綾『……。』

私は熱と怠さで、どうして良いか分からず、涙しか出なかった。


新田「あららっ。嫌われちゃったかな」

と新田は苦笑いするとクシャクシャと頭を掻いた





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