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先生…お願い。早く治して・・・

第36章 石川先生の優しくも意地悪な治療(後編)




先生は綾の汗ばんだ額に手を当て、そして汗で貼りついた髪を掻き上げると、綾の頭を優しく撫でる



石川はさり気なく熱がないか確認したのだ……





石川「いい子だ。良く頑張ったな。」





未だ果てたばかりの綾の息は荒く



『ハァハァ…ハァ……』と息を切らし……

恥ずかしさで涙が溢れていた







先生は白衣のポケットから聴診器を取り出すと




石川「ごめん、ちょっと先生に胸の音聞かせてな〜」




石川は綾の胸に聴診器を当て、真剣な顔で胸の音を確認する




石川「やっぱり少し、呼吸苦しいな…。本当ならもう少し治療して悪いの出したかったけど、これ以上は無理だな…。今日はこれで終わりにしよう。頑張ったな…。」


先生は綾の頭をぽんぽんッと撫でた




綾『…ハァハァ………うん……。』


綾は小さく頷いた





石川「出てきた悪いの吸い取って、お腹の中洗浄するから、楽にしてて…。何も痛くないから大丈夫だからね。」





綾『……ぅん。』





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