
先生…お願い。早く治して・・・
第44章 思わぬ訪問者…そして石川先生の覚悟……
とうとう宮田も部屋の外へ出て行ってしまった…
気まずい…
どうしよう…
そう思っていると
「で??いつまでそうしてるつもり?」
少し呆れ口調で先生は布団の中の私に話し掛けた
『……。』
「綾…、無理矢理布団はがされたいの?なぁ〜?」
先生の声のトーンが明らかに低い…怒ってる…
その声に一気に怖くなり涙が込み上げた
『…ッく…っっく』
布団の中からすすり泣く声が聞こえた
「ほら、泣かなくていいから、先生に顔見せて」
急に優しい口調に変わった…
その声に綾は泣きながら少し顔を出した…
