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先生…お願い。早く治して・・・

第44章 思わぬ訪問者…そして石川先生の覚悟……



布団から少し顔を出した綾は、涙を拭うように手で目を覆っていた


石川は布団を捲り、ベットに腰掛けると


「綾…おいで」

会いたく無い…そう思っていたのに…

その優しい声に綾は、石川の胸にしがみ付いた…





「綾…、よく頑張ったな…」


石川は綾をぎゅっと抱きしめ、優しく頭をヨシヨシっと撫でた



綾は涙でグチャグチャな顔で石川の顔を見上げると



『もうヤダ…、絶対あれしない…っく…』



泣きながら懇願したが、先生は少し困った様な微笑みで頭をポンポンと撫でてくれただけで、“うん”とは言ってくれなかった…






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