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先生…お願い。早く治して・・・

第44章 思わぬ訪問者…そして石川先生の覚悟……

石川先生は好きだけど、診察したり治療したりする先生は嫌い…


『あッッ……痛いの嫌だってばぁ〜…』



「ほらッ、暴れないの…ジッとしてっ!」




一通り診察し終わると、先生は捲りあげた服を元に戻してくれた



「すぐ泣かないの…まったく……。今日は何もしないから、ゆっくり休みなさい。」



『本当?』



「あぁ〜本当だ…。」


先生は綾の頭をクシャクシャっと撫でると、



「その代わり何処か痛くなったりしたら、ちゃんと言うんだよ。いいね。」


先生は綾に念を押すと部屋を出て行った…



石川は部屋の外で待っていた宮田に


石川 :「もういいぞっ。」



宮田 :「お嬢様は?出て来ました?布団から…」




石川 :「あぁ、一喝したら直ぐに顔を出したよ。まったく筋金入りの医者嫌いだな。」

フッと笑う石川…

一喝でか……。石川先生、流石だな…と宮田は思った…



石川 :「どっか痛そうにしてたら言えよ。また来る…」


そう言うと先生は帰って行った

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