
先生…お願い。早く治して・・・
第44章 思わぬ訪問者…そして石川先生の覚悟……
ブーブーブー
他の患者の回診に回っていた石川は携帯のコールに気づくと、白衣の胸ポケットに入っている携帯を手に取った…
着信の相手は
“ 進堂 康介 ”
「ちょっとスミマセン。」
患者にそう声を掛けると、電話を取った
電話の内容は、ほんの少し時間が取れたので病院に来るというのだ…。
「分かりました。お待ちしてます。」
そう告げると電話を切った
回診を終えると石川は宮田を呼び出した
石川 :「進堂先輩が今日来るそうだ…。綾の事はどこまで伝わってる?」
宮田 : 「再発して入院しているのは知っていますが、詳しくは…。社長は全て、石川先生に一任すると…」
石川 :「そうか…。分かった。」
いつになく、神妙な顔をしていた
