
先生…お願い。早く治して・・・
第44章 思わぬ訪問者…そして石川先生の覚悟……
石川はある覚悟を決めていた。
夕方を少し過ぎた頃、数人の部下を引き連れて進堂はやってきた。
診察中の石川にもその連絡は直ぐに入った
「君達はここで待っていてくれ」
そう言って男は扉をノックした
トントントン…
「はい。」
宮田は扉を開けた
「社長…。」
宮田は頭を下げた…
「宮田、いつも悪いな…。綾は?」
進堂は優しく微笑んだ。
「いえ、とんでもございません。お嬢様はこちらです。」
綾は父が来る事はこの時まで全く知らなかった…
『……パパっ?!!』
突然の訪問に綾は、目を丸くし驚いた
