
先生…お願い。早く治して・・・
第45章 脱走…そして危険な罠
私はとりあえず、携帯と財布だけ握りしめ病室を出た。
待合室を避け、通り過ぎる看護婦さん達に怪しまれる事のないよう、まるで売店に行くかの振りをした…
そして、進美外科の出口をスタッフが席を立った隙に走り抜けた
こんな時、脚が速くて良かった…なんて余裕をかましていた。
久しぶりに病院の外に出た…
気持ちいぃ〜〜…
爽やかな風が綾の柔らかな長い髪をヒラリとなびかせた…
こんな事をしている暇は無い…
宮田が気が付いたらきっと猛スピードで追ってくる…
一時も速くこの場を去らなきゃ…そう思い、行き先も決めず走り出した…。
でも、走ったらまた……お腹も痛くなっちゃうかな…
それでも、今見つかったら逃げてきた意味がない…
とりあえず、無理の無い程度に走ろうそう思った…
