
先生…お願い。早く治して・・・
第45章 脱走…そして危険な罠
綾のいない病室では、臨時の対策室が設けられ、綾を助けるべく必死で手掛かりを探っていた
宮田は部下の一人を呼ぶと
宮田 :「この建物の所有者と、SINDOとの関係性、社長と接点はないか…その他気になることがあれば諸々探ってくれ。それといつでも救出に行ける様、準備を…」
部下 :「かしこまりました。早急に…。」
その部下は数人の仲間を引き連れ、部屋を出た。
宮田は座っていた椅子の背もたれに寄りかかり、一つ大きく息を吐くと、再度気合いを入れ直し背筋を伸ばした。
宮田 :「先生…、お嬢様の身体はどうなんでしょうか?数日……少なくとも救出まで2・3日はかかるかと…大丈夫でしょうか?」
石川もまた大きなため息を吐くと、
石川 :「……ん〜…せめて2日。それ以上は俺も正直どうなるか分からない。」
宮田 :「………そうですか…」
宮田は一刻も早く救出せねば…そう思った
