
先生…お願い。早く治して・・・
第47章 歪んんだ愛………先生助けて(後編)
宮田は綾のブレスレットのGPSから一階の奥の部屋にいる事は突き止めていた。
周りを確認しながら奥へ奥へと進んでいった
ここの角を曲がった部屋にお嬢様は…
宮田はミラーで部屋の前に見張りがいないか確認すると、扉の前で椅子に腰掛け、聞き耳を立てて部屋の中の様子を楽しそうに聞く男がいた…
宮田はゆっくりと息を吐くと、片脚に体重をかけ床をきしませた。
“ギーッ”
っと音がなり、男はハッと振り返った。
緊張が走る……
見張りの男は、その音を確認すべく、ゆっくりと慎重に近づいてくるのが分かった。
トン…トン…トン…
後、数歩……。
宮田はその足音に耳を研ぎ澄まし、男が近づいてくるのを待った。
トン……トン…………トン
あっと言う間だった。
男は宮田に投げ飛ばされ、腹に一発パンチを食らうと気絶した
しかし、今の物音で新田は気づいてしまったであろう
宮田は男のポケットから鍵を奪うと、お嬢様が監禁されているであろう部屋の鍵を開け、扉を開いた…
