
先生…お願い。早く治して・・・
第48章 本物の治療
石川 :「綾…お腹、痛いだろう。」
綾 :『……。』
石川 :「ちょっと軽く膝立ててごらん」
先生はヒョイと膝裏に手を入れ膝を立たせた
綾 :『先生っ!待って!何するの?……ここじゃヤダ!』
石川 :「大丈夫、安心しなさい。治療はここではしないよ。ただ、病院まで我慢できそうかちょっと診るだけ。治療器を見る限り、かなり数値が上がってるようだからね。」
綾 :『でもあれは、あの人が測った数値だもん。』
思い出すだけで、泣きそうになる
石川は綾を安心させるかのように、優しく微笑むと
石川 :「確かに、あいつは医者じゃないが、機械が示す数値は正確だ。だからこそ、ちゃんと確認だけしておきたいんだよ。」
