
先生…お願い。早く治して・・・
第49章 前担当医(司馬先生)と現担当医(石川先生)
綾 :『…んんっ…』
綾はまだ寝だるそうに、ゆっくりと瞼を開いた。そこには、申し訳なさそうに優しい顔で覗き込む先生の顔が見えた。
石川 :「ごめん、起こしちゃったな。」
そして、なぜかその後ろには司馬先生の姿が。
一瞬、寝ぼけているのかと思ったがそうじゃない。
綾 :『……なんで司馬先生…がいるの?』
石川 :「綾、司馬先生に胸とお腹診てもらおうな。」
綾 :『えっ?!えっ?なんで司馬先生なの?石川先生は?』
突然の言葉に、かなり動揺していた。
石川 : 「先生さ、ちょっとだけ他の患者さんの所に行って来ないといけないんだ。でも終わったらすぐ戻ってくるから、その間、司馬先生に検査だけしてもらって。」
綾 :『…先生が終わるの待ってるぅ。』
石川を見つめる綾の顔は、不安でいっぱいだった。
石川 :「綾…、頼むから先生の言うと聞いて。まだ少し胸の麻酔が効いてるうちに検査して…痛く無いから。治療は先生がやるから検査だけ…なっ。」
綾 :『……本当に検査だけ?』
石川 :「あぁ〜、本当に検査だけ。治療は先生が戻って来たら。約束する。」
