
先生…お願い。早く治して・・・
第50章 突然のキス……はファーストキス
『………。』
「綾…、お前はとても魅力的で可愛い。直ぐにこの病気が治らなかったとしても、綾を好きになる男は沢山いるよ」
先生の言葉に首を大きく横に振った
『……そんなの嘘。』
「嘘じゃない…。」
『……だって…私………。汚れてる…。』
ポツリと呟いた
「えっ?! どこが汚れてるの…。」
『…………。』
「汚れてなんかない。」
『汚れてるよ!!………自分でも…恥ずかしくて、見ることだって出来ないのに……、先生や、司馬先生、高梨先生、相良先生……それに……カズにまで…見られて治療されて、、何度もイカされて……。』
「綾、先生の方見て!!」
俯いたまま先生の顔を見ようとはしない綾をもう一度、大きな声で呼んだ
「綾!先生の顔見なさい!!!」
綾は涙でグチャグチャの顔を上げた
