
先生…お願い。早く治して・・・
第53章 ちょっとドSな石川の治療③
着替えが終わりベットのカーテンを開けると、先生は机でカルテを記入している様だった
カーテンが開いた音で先生は振り返り、立ち上がると私に近づいてきた
「大丈夫?」
『はい…。』
私は短い返事をし、一歩二歩と歩き出したが脚がガクガクと震え、転びそうになった
「…おっと……」
先生は転びそうになった私を包み込んだ。
私は先生の胸の中にすっぽりとハマった…
『ごめんなさい…。』
「いいんだよ。歩かせた俺が悪い。今日は疲れただろ、ゆっくり休もう…」
そう言うと先生はヒョイっと綾を抱き上げた
『きゃッ…』
視界は一気に天井と先生の顔……
何度もお姫様抱っこをされているが、先生の顔を見るだけでドキドキが止まらない…
