
先生…お願い。早く治して・・・
第54章 石川先生は私が他の先生に診られても平気なの?
大好きな温かい紅茶を飲みながら、焼きたてのパンを食べた…
あぁ〜、美味しい…幸せ
丸いふわふわの小さなパンを1つ食べ終わった頃、ほんの少しお腹が痛み出した…
ん?
気のせいかな………
そして2つ目のパンを手に取り、手で小さくちぎると口へと運んだ。ほんの少しのお腹の痛みは一気に強い痛みへと変わった…
んッ………っ…
綾はたまらず持っていたパンを皿へと戻した。
んっ………
痛いッ…
痛くて声も出なかった
宮田「お嬢様?」
綾『…………っ。』
宮田「お嬢様?大丈夫ですか?」
さっきまでとても気分の良さそうだった綾の顔色が悪い。
宮田は椅子に座る綾を抱き抱え、ベットへ戻した
綾はうずくまる様にお腹を抱え、お声を押し殺すかの様に痛みに耐えている様だった
