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先生…お願い。早く治して・・・

第54章 石川先生は私が他の先生に診られても平気なの?


表情は優しかったが高梨先生はいつもより真面目な顔をしていた


“ 大丈夫?今は痛くない?”



『…うん。』

私は小さく頷いた



“そっか、良かった。でもね、診察の結果…思った以上に中の炎症が酷いね…。綾は中学の時、今日みたいに生理痛で俺の診察を受けた事あったよね?”


『…ぅん。』



“綾の場合、生理による出血の通り道、子宮頸管っという所が昔から狭いんだ。そのせいでスムーズに血液が流れず痛みが伴う…。これが、いつも綾が生理の度に痛みが出る原因。”



『…うん…。』





「これは比較的に綾みたいに若い子に多いんだ。大抵は大人になって色々経験して、出産をすると自然に治る。でもね、ただでさえ狭いその子宮頸管が今炎症を起こしている。なんでもない時でも痛いのに、炎症起こしてたらどお?痛いに決まってるよね”



『…ぅん。』




“今は石川先生の打ってくれた薬が効いてるから痛みは治まっているけど、炎症が治るまでは薬が切れたらまた痛みが出る。だから、まずはその炎症を治さないといけないね”


嫌な予感しかしない…


こうゆう予感だけは本当当たるんだ…私。





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