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先生…お願い。早く治して・・・

第55章 平気なわけがないだろ!でも俺は医者だから…



先生は何も言わず私の手をそっと握り、優しく頭を撫でた


カーテンの向こう側から高梨先生のパチっパチっと、手袋をはめる音が聞こえる。



“よ〜し!じゃぁ、チャチャッとやっちゃおうなぁ〜。”



高梨先生の軽〜い声が聞こえる。


チャチャッとって…


でもこの軽さがきっと、こういう産婦人科という特殊な空間では気を軽くしてくれるのかもしれない…



“じゃあまた洗浄からしていくからねぇ〜、入り口ちょっと広げるよ。”


ヒヤッとした器具が挿入されたのが分かる



“今度は洗浄の機械入るよ。”




怖いよ…

心臓はバクバクと音を立てているかの様だった



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