
先生…お願い。早く治して・・・
第55章 平気なわけがないだろ!でも俺は医者だから…
高梨先生のおっとりと軽〜い声とはうらはらに、先生の手元はテキパキと的確に処置が進められていく
“それじゃぁ中、洗浄するよ〜。少し我慢してね。”
『…んぁッ…ダメッ!!痛いっ…先生ヤダ痛いッ!もうヤダヤダヤダッ!!』
痛くて動こうにも、脚も固定されていて動けない…
せいぜい30秒位の事だろうが、その時間はとても長く感じられた…
“ ごめんな、、洗浄は終わり。最後薬塗ったら終わりだからね〜”
『もうヤダっ!降ろして!お願い!降ろしてってば〜』
“ お薬塗ったらな!そしたら降ろしてあげるっ”
『ヤダッ!!今降りるのッ…うぅッ…うぇッ…ック…』
あの壮絶な痛みが…脳裏によぎる
