
先生…お願い。早く治して・・・
第55章 平気なわけがないだろ!でも俺は医者だから…
高梨先生は手袋を外すと、椅子を降ろし、閉じていたカーテンを開いた…
“ もういいよ。よく頑張ったね。今日、明日が一番痛いな…。でも少しずつ痛み減るからなッ”
そう言うと、高梨は綾の膝をポンポンっと叩いた
石川は涙の止まらない綾をなだめながら、
「高、あといいぞ。忙しいのに悪かったな。」
“いえいえ、可愛い綾の為ですからっ!じゃっ、後お願いします。綾も本当、、良く頑張ったね”
そう言うと、次の患者の診察の為、診察室へと戻っていった。
