
先生…お願い。早く治して・・・
第56章 私…先生に見放されたの?
その頃…
石川は進美外科の医師が集まる医局へと向かった。
毎日、この医局では進美外科の患者について話し合うカンファレンスが行われている…
高梨は予定時刻よりだいぶ早く現れた石川に
“あれっ、院長…綾の治療もう終わったんですか?”
「やってない…。」
少し不機嫌にそう言うと、ソファーにどふっと腰掛けた。
“ やってないって……やらないんですか?”
「あ〜そうだ…。散々説得したが、やりたくないって言うんだから、しょうがないだろ。それに先生は優しくないってさっ。」
“綾がそんな事を……?でも治療しないと折角あんなに痛い治療2回も頑張って、今やらなかったらまた酷くなりますよっ。”
「分かってるよっ!!。でも、あの子が自分で来ない限り、俺からは治療しない。」
“ 院長!!”
