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先生…お願い。早く治して・・・

第56章 私…先生に見放されたの?


“院長…。綾を診察した者として…、いや婦人科の専門医として言います。院長の気持ちも分かりますが、やっぱり治療をしないという選択は反対です。院長からはやらないと言うならば、私がやってもいいですか?”





「あぁ〜、好きにしろっ」



高梨は医局の扉を開け、綾の部屋へと向かった




ああは言ったものの、俺がいない所で綾の身体を他の奴に触らせるのは、治療の為とはいえ、やはり抵抗がある。特に高は、女性に優しく、やたらとモテる…。

綾は、自分でも気が付かないうちに、俺たちの心を掴んでいる。それだけに、高の気持ちも気になる…。そして高は、かなりのイケメンだから余計に心配だ…。
正直、平然を装ってはいるが内心穏やかでは無い…


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