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先生…お願い。早く治して・・・

第57章 退院の条件。


ふと散歩中に立ち止まった窓から外を眺めていたら、背後からいつもの聞き慣れた優しい声が聞こえた



「何見てんの??」



『ん?』


振り返るとニコっと笑う石川先生の姿が…




『…もう夏も終わるのかぁ〜って思って…』





「そうだな、もう少ししたら秋だなっ」


先生は窓を眺める私の肩にそっと手を置いた…





『ねぇ〜先生……』



「ん?」



『……やっぱり何でもない……。』




「綾〜そういうの禁止!何?」





『……私、ずっとこのまま?もう学校行けないの?』





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