
先生…お願い。早く治して・・・
第58章 揺れ動く気持ち、そして期待
どうしよう、涙が止まらない…。
病室に戻った私の顔はきっと酷いことになっていたと思う
“お嬢様?”
宮田が駆け寄る
『う"っ…ぅっ………っ…っ…』
私は宮田の胸で思いっきり泣いた…
“お嬢様?どうなさったのです?”
私は宮田の胸の中で、なんでもないと首を横に振った。
宮田はそれ以上何も言わず只々、私の背中を摩ってくれた。
しばらくして、私も落ち着きを取り戻した。
『ごめんなさい。』
私は宮田の胸から離れた
“大丈夫ですか?”
『うん、もう大丈夫。』
私は頑張ってニコっと笑った
